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暖房設備(暖房器具)の種類と特徴とコスパをみてみよう!

暖房といえば、かつては灯油ストーブ、石油・ガスファンヒーターが主流でした。もちろん現在もその主役の座は多くの家庭で見られるでしょう。
しかし、これらの暖房設備は、体に悪いガスが出るため定期に換気が必要、暖まる範囲が限定的という問題も抱えていました。

現在では、暖房設備として、ルームヒーターやオイルヒーターなど、輻射熱を利用し部屋全体を足元から温め、体に悪いガスのないクリーンな空気の流れの暖房設備が普及しています。

このコラムでは、今現在主流となっている暖房設備をご紹介します。

暖房設備とは

暖房設備と一言で言っても暖める方法や熱源となるエネルギーの種類、大きさや時代によってさまざまな種類があります。冒頭でふれた暖房設備であるルームヒーターやオイルヒーターとはいったいどのようなヒーターなのでしょう。

まずは下図をご覧ください。部屋の中がいかに暖かい環境かがわかります。

ルームヒーターパネルヒーターでは、壁などに固定し暖をとるイメージです。
オイルヒーターは持ち運びができるため、必要な部屋に移動して暖をとることが可能です。フロアの下には、フロアパネルやフロアマットを敷設して床全体を温めます。

暖房設備の種類をみてみよう!

多くの暖房設備は輻射熱によって部屋全体を温める

続いて、いくつかの暖房設備の構造と原理などをご紹介します。

暖房設備は多くの会社からいろいろな種類が販売されています。中には、同じ名称でも暖房原理の異なるものもあります。
どのメーカーの暖房設備も、多少の原理は違っても、暖房設備から出る輻射熱によって部屋全体を温めようとする機能は皆同じです。

エネファームやエコワン、エコフィールなどの製品には暖房機能も合わせ持ったものがあります。別の記事で詳しく説明していますので合わせてご覧ください!

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(1) オイルヒーター

まずはオイルヒーターをみてみましょう!オイルヒーターの機能を図解で説明します。

暖房機の内部にオイルが封入された管が並んだパネルが何枚か敷き詰められています。
そのオイルの管に電気ヒーターで加熱することで、オイルに熱が発生し、パネル全体から放熱されます。パネルからの放熱によって、部屋全体をムラなく温めます。温風を出す分けではないので臭いもありません。

オイルヒーターは、定位置に固定することも可能ですが、キャスターが付いて必要な部屋に移動できることが便利な使い方でしょう。特に静音であるため、ベッドの側においても快適な眠りが保証されます。

(2) 温水ルームヒーター

温水ルームヒーター はオイルヒーターと同じくクリーンな暖房器具です。まずは図解をみてみましょう。

温水ルームヒーターは、温水を外部から取り入れて、ヒーター内部で温水を循環させて、輻射熱を作り出します。ヒーターとお湯の配管は室内に設置されたコンセントに接続します。
お湯の供給源は、屋外に設置された燃焼器にガスを燃焼させてお湯を作ります。
この燃焼器は、専用として設置されるほかに、給湯器としてお風呂のお湯を作る設備と共有している場合があります。
温水ルームヒーターは、屋外燃焼方式なので部屋の中の空気を汚さないクリーンな暖房です。足元から70℃ほどの温風が部屋中に広がります。
自動運転にしておくと、室温が設定温度より2℃高くなるとファンが止まって、お湯の循環のみの輻射熱に切り替わります。室温が設定温度に戻ると、ファンの運転が再開します。

(3) パネルヒーター

パネルヒーターは、コンパクトで薄型な便利ヒーターです。

パネルヒーターは、ヒーターを内蔵したパネルで構成されます。電気でヒーターを暖めて、対流と輻射熱で部屋を暖めます。パネルヒーターの遠赤外線効果によって、芯から体を暖めることができます。

また、形状にも特徴があります。オイルヒーターで紹介したような持ち運びが可能な型式と、図で示すように壁などに固定する型式があります。固定方法も、例えば窓下に配置する場合、横に縦置きとして固定する方法など色々なバリエーションが可能です。
持ち運びタイプはコンパクトな薄型設計ですので、机の下やトイレ、廊下、脱衣所など色々な場所にあった物を選ぶ事ができます。

ただ、パネルヒーターにはデメリットがあります。それは暖房能力の低さです。
パネルヒーターは輻射熱で部屋の中を暖めますが、その特性上、直接空気を暖めることができず、部屋全体を暖めるというよりは、上記のような少し小さな室内にオススメの暖房機器と言えます。

(4) ファンコンベクター

続いてご紹介するのは、あまり馴染みのないファンコンベクターです。いかにもゴツそうな名前ですが、いったいどんな暖房設備なのでしょうか。

外部に設置したガス温水システムから温水管を部屋に引き込んで、ファンコンベクタ―に接続します。ファンコンベクタ―内に温水管のパネルが組み込まれ、パネルを温水が流れて部屋に輻射熱を放出します。

薄型のファンコンベクタ―であれば、例えば勉強部屋の側に設置して、部屋に暖をとるようなシステムなど、部屋の状況に応じた設置方法が可能です。
また、型式には、薄型パネルやパイプ型があるため、パネルヒーターと同様、トイレ・台所・玄関のように設置場所が狭いところにも置けるメリットがあります。

火気を必要としないため、子供のいる部屋、お年寄りの部屋でも安全に使用することができます。
ファンコンベクタ―は温風を感じないやさしい暖房ですね。
70℃くらいの暖気を床面にとどまらせ、足元から温める効果があります。

(5) 浴室暖房乾燥機

浴室暖房乾燥機には、温水の輻射熱で温める型と、電気でヒーターを加熱し、暖房輻射熱を吹き出す型式の2種類があります。

温水を利用する浴室暖房乾燥機は、給湯器で余剰のお湯を乾燥機に導入し、温水を利用するものです。ただし、温水を作る専用機の設置が必要となり、コスト高になります。

暖房設備の比較【メリット・デメリット・コスト比較ほか】

前章でいろいろな暖房設備の基本を紹介しました。
この章では、それぞれの暖房設備のメリットやデメリット、投資コスト、ランニングコスト、日常の注意ポイントなどについて紹介します。

ただし、暖房設備の種類は多くあり、サイズや付随機能によって大きな差があります。ここでは、暖房設備の役に立つ情報を中心にご紹介します。実際に、お部屋に合った暖房設備を設置しようとしたときに、種類と販売先の価格を見て購入することが賢い購入方法ですが、一次情報として確認してみましょう!

(1) オイルヒーター

オイルヒーターのメリット

  1. 子供が直接触っても石油ストーブのようにやけどを負うことはなく、安全性が高い製品です。
  2. 誤ってオイルヒーターを点灯させても、安全装置によって保護され、火災の心配はありません。
  3. オイルヒーターの運転は静かであるため、寝室に置いても眠りを妨げることはありません。
  4. ガスや石油ストーブのように燃焼による汚れは全くありませんので、何かで汚した部分をふき取るだけで清潔さを保てます。

オイルヒーターのランニングコスト

  1. 8~10畳用のオイルヒーターは、1200Whです。
  2. 1時間の電気量が1kWh当たり、27円/時間とすると、32円/1時間で、1日8時間使うとすると、256円/1日、7680円/1ヶ月の計算となります。
  3. ヒーターを「弱」で使えば上記金額の半額となります。
  4. 1日の使い方、使用時間を工夫すればしっかりと節約することができます。
  5. パネルヒーターに比べると、暖房効率が高くなります。一方、電気代はオイルヒーターの方が高くなります。
  6. ランニングコストだけを考えるなら、暖房効率によって節約できるオイルヒーターの電気代が、パネルヒーターの電気代と比べてどうなるか、機種・大きさごとに検討を加えても良いでしょう。

(2) 温水ルームーヒーター

温水ルームーヒーターのメリット

  1. 操作部も簡単にでき、軽量化にも成功しています。
  2. 薄型設計のため、部屋の中にすっきりと据付けることができます。

温水ルームーヒーターのランニングコスト

温水ルームヒーターの熱源である温水は、多くは給湯器の温水を共用することが多いため、暖房機能部分だけのコストを算出するのは難しく、給湯器との兼ね合いで測る必要があります。

  1. 室外機が外に設置され、室内機に熱を運ぶまでの距離に応じて熱損失が生じるため、熱効率が悪いと言えます。
  2. 1日の使い方、使用時間を工夫すればしっかりと節約することができます。
  3. パネルヒーターに比べると、暖房効率が高くなります。一方、電気代はオイルヒーターの方が高くなります。
  4. 室外機と室内機の距離は短くし、室外機からの温水配管には効率の良い保温を施すなど、熱損失を少なくする工夫が必要です。つまり、工夫次第でランニングコストを抑えることができます。

(3) パネルヒーター

パネルヒーターのメリット

  1. ガスや石油のように燃焼しないため、安全性が高いです。
  2. オイルヒーターのようにオイルの入った配管がない分、軽量化され、設置できる場所も多くなります。
  3. 風を出さないことで、部屋を乾燥させません。

パネルヒーターのランニングコスト

  1. 8~10畳用のパネルヒーターは、1200Whです。
  2. 1時間の電気量が1kWh当たり、27円/時間とすると、32円/1時間なります。8時間使う場合は、256円/1日、7680円/1月の試算となります。
  3. 1日の使い方、使用時間を工夫すればしっかりと節約することができます。
  4. パヒーターを「弱」で運転すれば、消費電力が250W程度となるため、「強」で運転したときの21%のランニングコストとなります。すなわち、54円/1日、1620円/1月という計算になります。

(4) ファンコンベクター

ファンコンベクターのメリット

  1. 他の暖房機と同じように、室内では火気を使いませんので、空気の汚れ、火災の危険がありません。
  2. 輻射熱と対流で室内の温度を一定にします。
  3. 乾燥や結露を防ぐため、窓の近傍に設置することができます。
  4. 運転音が静かなため、お年寄りや赤ちゃんがいる部屋などで大活躍します。

ファンコンベクターのランニングコスト

温水ルームヒーターと同じく、ファンコンベクターの熱源は給湯器と共有するため、単独としてのランニングコストの算出は難しいです。

  1. いろいろな条件の元、計算は可能ですが、給湯器と一体として考えるのが一般的です。

(5) 浴室暖房乾燥機

ファンコンベクターのメリット

  1. ガス温水式浴室暖房乾燥機は、風量が多く、入浴前に暖房ができます。
  2. 乾燥時間が電気式に比べ早い特徴があります。
  3. 電気式は、ガス温水式浴室暖房乾燥機に比べ、熱源専用機が不要のため、設置工事が簡単です。当然、設置費用も安く済みます。
  4. 湿度の高い風呂場はカビが発生しやすい場所ですが、換気と乾燥によって防止できます。

ファンコンベクターのランニングコスト

ガス温水式と電気式との比較として3kgの洗濯物を乾燥させる場合
  1. ガス式では、90分として、60円/1時間とすると、約90円/1時間
  2. 電気式では、140分として、27円/1時間として、約60円/1時間

どちらの型式の乾燥機を採用するかについては、単純にコストの比較はせず、乾燥に要する時間、設置するときの費用などを総合して判断すべきでしょう。

まとめ

暖房設備について、多くの機種・種類のある中から、数点を選んでご紹介してきました。

それぞれの暖房設備で、基本的な構造の他に動かす原理や機能が異なっています。
しかし、暖房設備として部屋を暖めることに関し、静かである、空気を汚さない、部屋中が一様に暖まるなどの基本的な機能は、皆同じような機能を持っています。
お湯を供給する設備、電気を供給する設備、ガスを使って給湯する設備など、設備の設置費用だけでなく、家のライフスタイルに合ったものを選ぶべきでしょう。

暖房設備はその種類だけでなく、部屋の大きさや形に合わせて選ぶことができる多くの種類を備えているため、おじいさん・おばあさんと同居、赤ちゃんや小さなお子さんを育成中など、生活のスタイルに応じて暖房設備を選ぶことができるのも魅力でしょう。

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