賃貸アパートのガス給湯器-設置から運用まで解説!

賃貸アパートのガス給湯器について解説!
このコラムでは、賃貸アパートに据付けられるガス給湯器についてご紹介します!
アパートは大家さんが1棟あたり10から20ほどの部屋を賃貸している集合住宅ですが、賃貸するに当たってはケ矢を借りる人と直接契約を取り交わして、期限を区切って部屋を貸し出す方式が一般的でしょう。 アパート経営を主な仕事としている大家さんには、2、3棟経営している場合もあります。賃貸している部屋の規模が多くなると、大家さんが一人で管理することは難しいため、管理会社を代行として経営する場合が多く、そのような管理会社がアパート住民の間に入ると、アパート住民は管理会と交渉することになります。

このコラムでは、給湯器がアパートの設置についてや、故障があったときのアパート住人側の対応と、給湯器が古くなって交換が必要な場合など、大家さん側はどのように対応をするかについて簡単にご紹介します。

このコラムでは、新築の住宅に給湯器を設置して運用するまでにどのようなことをしなければならないかを見ていきましょう。

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1.アパートのガス給湯器の形式

(1) アパートにガス給湯器を設置するイメージ

図1では、アパートの全部屋にガス給湯器が設置されているイメージ図です。
ガス給湯器やガス管は赤で示しています。(アパートの部屋は10数棟あるとしますが、図は簡略しています)

図1の給湯器の設置方法には、壁掛け方式、据付け方式、パイプスペース方式などがあり、アパートの部屋の作りに応じて据付け方式が変わります。
図1で紹介したガス給湯器が、図2では、各部屋でどのように使われるかのイメージを紹介しています。

図2で紹介するガス給湯器は、お風呂と炊事用のお湯が出せるガス給湯器です。

ガス給湯器周りにはガス管、給水管、お湯の管が設置されています。
アパートに居住する人には入居前からこのような給湯設備が設置されていて、入居してからガス給湯器にお金を掛けて用意したり工事することは何もありません。
(ただし、入浴用品や台所用品は入居者持ちです。)

(2) アパートの付属品として入居前から設置済み

賃貸アパートの設置されるガス給湯器のイメージは図1でご紹介しましたが、アパートに限らず、賃貸マンションや賃貸戸建てなどの物件には、ガス給湯器などの備品がすべて設置されているものなど、賃貸方式の種類には多くあり、ガス給湯器でもいろいろな物件があります。

(3) ガス給湯器は設置されず、アパートの住人がガス給湯器を準備する

アパートの賃貸の形態では、備品は何も用意せず部屋だけ貸すという形態が稀にあります。アパートの部屋と水道や電気やガスまでは用意し、使う備品は照明以外の備品は設置されない住居で、図1で言えば赤で示したガス給湯器やガス管などがない状態です。

このようなアパートでは居住者の負担が増えるだけで、メリットがないためガス給湯器のあるアパートを探した方が良いでしょう。
したがって、この(3)のケースは、特別な事情がない限り考える必要がありません。

2.設置場所や設置方法・設置基準など

1章で、アパートに入居する際には、すでにガス給湯器が設置されていて、いつでもお湯が使える状態にあると紹介しました。
続いては、給湯器はどこに設置されているかなどを紹介します。
アパートに数年住んでいるとお湯が出なくなったりするトラブルが起こります。

その時にはガス会社で修理してもらうことになりますが、給湯器がどのような状態にあるかを伝えるためにも給湯器の設置場所、設置方式などを知っておく必要があります。

(1)ガス給湯器の設置基準

ガス給湯器を安全に使用するために給湯器にも排気場所や設置箇所、取り付け可能な給湯器の種類など、設置に関する基準が法律で定められています。
基準を満たさない設置方式では法律違反になってしまいます。

  • 排気口がふさがれて不完全燃焼を起こしてしまう。
  • 給湯の際に生じる熱が外に放出されず、機器内にこもってしまう。

などの場合、機器が正常に稼働しなくなるだけではなく、人体・生命にまで危険が及ぶ可能性があります。

(2)給湯器の設置場所

戸建ての場合はある程度の自由がききますが、アパートやマンションの場合、基準を守って設置できる場所は限られているので覚えておきましょう。

アパートの部屋の形式によって、どのような設置が邪魔にならないか、見た目がきれいか、工事し易いかなどが判断されて設置されます。
アパートに給湯器を設置する場合は、主に3種類の方式でガス給湯器が設置されます。

ベランダ設置型壁掛けタイプ
建物のベランダ外壁に取り付けられる給湯器です。
安全ためベランダの床には置けず、排気部分を人よりも高い位置に設置します。
屋内設置型
屋外に設置できない場合は、外壁と内壁の間に設置されます。
この方式は、屋内に排ガスが溜まる可能性が有るため、排ガスを強制的に排出する設備や煙突が付属されます。
外から空気を取り込んで外に排気するFF(強制給排気)型と、室内の空気を取り込んで外に排気するFE(強制排気)型があります。
PSタイプ(パイプスペース)
集合住宅のベランダに給湯器の設置スペースがない場合などは、玄関通路の廊下に設けられたパイプスペースに給湯器を取付けます。
パイプスペースタイプであれば、アパート建設当初に給湯器の設置場所としてPS方式で設置する方法が、設計し易く、多いと思われます。
一見、壁に埋め込まれたように見えます。
パイプスペースには水道管やガス管などの配管が通っています。

PS設置は次のように細かく分けられます。

  • PS標準タイプ
    壁掛けタイプの給湯器を設置する方式です。扉はなく本体が見えています。
  • PS後方排気タイプ
    壁掛けタイプの給湯器を設置、扉が付きます。給湯器の後方から排気延長管が出ています。
  • PS上方排気タイプ
    壁掛けタイプの給湯器を設置、扉が付きます。給湯器の上方から排気延長管が出ています。
  • PS給排気延長タイプ
    壁掛けタイプの給湯器を設置、扉が付きます。給湯器の上方から給気用と排気用の延長管が出ています。
  • PSPS扉内設置タイプ
    壁掛けタイプの給湯器を設置、扉が付きます。外から見ると排気口円筒が見えるだけです。
  • アルコーブタイプ
    玄関前にあるアルコーブのPSに設置する壁掛けタイプです。排気カバーで廊下に排気が向けられています。

戸建て住宅であれば、基本的に屋外に設置されます。
建物の外壁に設置する壁掛タイプと、地面や台の上に固定する据置タイプがあります。
戸建て住宅でも屋外に設置できない場合は、集合住宅と同じように屋内に設置する事もあります。

(3)新設・交換の注意点など

集合住宅では設置できる給湯器の種類と、給湯器を設置する場所にも制限があります。
逆にいうと、設置エリアが限られるため、給湯器のサイズも決まってしまいます。
したがって、基本的には同じタイプの給湯器を選ぶしかありません。
PSタイプからベランダに変更するということはまずないでしょう。

3.修理に要する時間と修理や交換で立ち合いは必要か?

給湯器は外についているから家に入らなくても修理や交換が出来るんじゃないか?
自分がいなくても大丈夫なんじゃないか?
このような疑問を持つ人も多くいます。

修理や交換が必要な場合どのくらいの時間がかかってしまうのでしょうか。
もちろん、作業内容や故障内容によって必要な時間は変わってきますので、あくまで参考程度と捉えて下さい。

(1) 故障したときに修理が終わるまでの時間

給湯器の故障には、大きく分けて次の3つがあります。

給湯器の故障
  1. ガスやお湯が漏れるケース
  2. 部品交換で故障が復帰するケース
  3. 給湯器を1式交換しなければならないケース

給湯器が壊れてから元のようにお湯が使えるまでに、どれだけ待てば良いかについてケーススタディしてみましょう。

➀ガスやお湯が漏れるケースの場合

このような故障は配管のゆるみかパッキンの劣化が原因なので、ガス会社が修理して引き渡すまで1~2時間でしょう。

②部品交換で故障が復帰するケースの場合

どの部品が故障しているか分かるには、アパートを訪れて給湯器を分解点検して部品を特定します。
部品が分かれば調達し、手に入ってから再びアパートを訪れて部品交換、復旧、テストをし、正常を確認して引き渡します。

部品が分かってすぐに手配できればその日のうちにお湯が出るようになりますが、部品の手配に時間が掛かれば、2~3日掛かる可能性が有ります。

それまではお風呂に入れませんし、ガス会社の修理が終わるのを待つしかありません。
ここで部品の手配に時間が掛かる理由は、例えば東京のガス会社には部品がなく、九州の関連会社に部品があるのが分かって取り寄せるようなケースです。

③給湯器を1式交換しなければならないケースの場合

製造中止品で修理部品もない場合は給湯器を取り換えることになります。
全く同じ型式の給湯器は在庫であれば、②と同じようにその日か翌日には修理を終えることができます。しかし、新しい型式の給湯器と取り替えることになると、給湯器の取替とガス管やお湯の配管やリモコンケーブルの手直しが必要になります。
修理終了まで3日~4日掛かるでしょう。

(2) 修理を早く終わらせるために必要なこととは

例えば、お湯が出ないのでガス会社に修理を依頼したとします。
連絡を受けたガス会社はどのような状況、例えばエラー表示が何で、ガス漏れがあるかなど必要な情報を集めようとします。

それらの質問に何も答えられなければ、ガス会社はとりあえずアパートの部屋を訪れて、給湯器の状態、エラーの状態、ガス器具など点検を行い、修理の準備のためにいったん会社に戻り再度点検・修理のために訪れます。
ガス会社がこれらを確認するために、2,3時間余計に時間が掛かるでしょう。

もし、アパートの住人が給湯器のガス漏れや、エラー表示や、どのような状況でお湯が出ないかなどを確認してガス会社に連絡できれば、ガス会社も修理の準備をし部屋を訪れて、すみやかかに修理に入ることができます。
したがって、2,3時間早く修理できるということになります。

(3) 給湯器修理時の立会いの必要性

ガス給湯器に関しては、故障時の対応に住民が独自で行う方式と、大家さん側が全て行う方式があります。

どちらの方式でもガス給湯器、例えばお湯の温度が低すぎる、といった問題に対しては、いつごろからどのような使い方で、などを修理に来たガス会社に説明する必要があります。

ガス給湯器の更新(取替工事)のときの立ち合いの場合は、給湯器取替は大家さん側が行う工事ですので立ち合いは大家さんか管理会社が立ち合い、必要な指示から検収までを行います。したがって、部屋の人がやることはありません。
しかし、その時にアパートの住人がいなくてもよいかというと、他人が家の中に出入りするわけですからそういうわけにはいかないでしょう。

(1)で修理の方式を紹介しましたが、修理する給湯器は外に有りますから、部屋の中に入ることはほとんどないでしょう。
しかし、お湯の出具合の確認のために部屋への出入りはあるため、2~3時間程度の修理時間の間はアパートの部屋の中にいることになるはずです。

取替えの時期は管理会社から詳細の連絡があるはずですので、都合の良い日にちと時間を連絡すれば、管理会社が取替スケジュールを組むでしょう。

4.ガス給湯器に異常があったときの対処方法

ガス給湯器は有寿命品であるため故障が起きますし、取替部品がなければ破棄して新規のガス給湯器への交換となります。

ガス給湯器が故障して動かなくなる前兆としてエラーが時々起こり、リモコンにエラーコードが表示されるためメーカーに連絡すれば、エラー内容から原因が特定でき修復が可能です。

ガス給湯器に異常があったときは、例えばエラー表示がする・ガス漏れがする・お湯の出が悪いなど、普通使っている時と違うことが起きたときは必ず管理会社に連絡することです。
大家さんは管理を管理会社に一任しているため、ガス給湯器の異常もすぐに管理会社に連絡し対処してもらいましょう。

ガス給湯器の補修はガス会社が行いますが、指示は管理会社が行います。
ガス給湯器の故障があって自分ですぐに直せる場合でも、自分からは何もせず管理会社に連絡することです。
居住者はアパートのガス給湯器に対する取扱いが重要で、操作を誤ると意外な費用を請求される場合があります。 例えば、次のような事例があったとします。 事例で確認してみましょう。

意外な費用請求
ガス漏れ発生-自分で作業
ガス漏れがあってガス管が緩んでいたため、自分で締めてガス漏れを止めたとします。
(なお、非免許者は、ガス管に手を加えることは法律上できません)
意外な費用請求
管理会社へ未連絡
ガス漏れが止まったため、管理会社へは連絡しませんでした。
意外な費用請求
新たな問題発生
しかし後になって、ガス漏れの原因が単なる緩みとして締めただけでは抑えることができず、ガス管の引き直しまで必要なことが分かり補修に大きなコストが生じたとします。
意外な費用請求
追加請求
そうすると、管理会社はその補修代金を居住者側に請求する可能性があります。
(理由は、居住者が勝手にガス管を触ってガス管の取替までの大きな工事になったからという理由からです。)

この事例から、アパートのガス給湯器に対しては、居住者は使用者として異常があるかどうかをチェックするだけです。

管理会社は報告を受けたチェックの結果からガス会社に連絡し、補修を依頼します。
このことは、アパート入居時の契約書に書かれているかもしれません。機器交換も含めて補修に生じた費用は大家さんが支払うことになります。

ガス給湯器を使っていて故障が多く、エラーもたびたび起きるときは、ガス給湯器の取替を管理会社へ要求します。

借りているガス給湯器が正常に動かなければ、動かすように要求しすぐに使えるようにしてもらうことが、アパート居住者の権利です。

まとめ

アパートに転居する場合、ガス給湯器はすでに設置され配管工事も終わり、お湯を沸かして使うだけのセッティングが、ほぼ標準です。
注意したいのは、このアパートの部屋や既設備品を含め、ガス給湯器とガス配管など出来上がっているものは全てアパートの大家さんの持ち物で、アパートへの入居者には使い易く改造するなどの権利はないことです。

居住者は、日常的にガス器具を使うため、ガスの使用状態を監視する義務を負うことになります。義務と言ってもガス漏れの臭いがする、お湯が熱くならない、エラー表示が時々出る、といったガスに関する情報を知らせることです。
ガスに関する情報を知らせる相手は大家さんですが、アパートの管理を一括して管理会社に任せている場合も多く、そのときに居住者が知らせる相手は管理会社です。

もし、給湯器の異常に気付いても放置しておいて、後で重大な事故が生じて修復に大きなお金が掛かったときに、気付いていて知らせなかったということから、修復金の一部を要求される可能性があるため注意する必要があります。

アパート居住者としては、ガスの消費を少なくするよう気を付けて使って、異常があれば大家さんか管理会社に知らせるというスタンスで日常を過ごせば、ガス給湯器について心配することは何もなく、ひたすらガスの使用を押さえる工夫をして、ガス代を安くすることだけです。

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