ここ数年は猛暑が多く、更に2020年以降は家で過ごす時間も増え、エアコンはなくてはならない家電です。
使用頻度も多く、電気代も大きい家電ですので、効率の良い上手な使い方を知っておきましょう。
エアコンの節約は環境づくりから!
室内を効率よく冷やすには、環境を整えることがとても重要です。
まず、エアコンをつける前の室温を高くしないように気を付けましょう。室温が高い状態から急激に冷やすと電気代が非常に多くかかります。部屋を閉め切って室内が暑くなっていた場合は、窓を開けて換気をしてからエアコンをつけましょう。
また、室温を上げないために窓にすだれや遮光・遮熱カーテンを使うことは非常に効果があります。特に植物を使ったグリーンカーテンは効果抜群です。室内への直射日光を遮るだけではなく、建物の壁に熱が蓄積されるヒートアイランド現象も緩和します。
忘れがちなのが室外機の周りの温度です。室外機の周りの温度が高いと、空気を排出しづらく電気代が多くかかります。室外機は外壁に密着させず、周りには物を置かないようにしましょう。打ち水も効果てきめんです。
最後に整えたい箇所は、フィルターです。必ず定期的に掃除をしておきましょう。フィルターをきれいにしておくことで汚れている時よりも約4%の電気代が節約できます。一週間に一度ほど掃除しておくと良いでしょう。電気代が無駄にかかることもなくアレルギー対策にもなります。
ポイント
室内の日よけ・室外機の日よけ・フィルター掃除
エアコンの節約方法
設定温度は1℃下げると電気代を10%節約できるとも言われています。肌寒くなるほど低い温度設定は厳禁です。ただし、最近は猛暑日やマスクの着用で体感温度の高い日も多いです。適温の設定と水分補給などで熱中症にも注意してください。
節約目的で除湿モードを使うときには気をつける必要があります。除湿モードは、エアコンのモデルによって「弱冷房除湿」と「再熱除湿」があります。「弱冷房除湿」は節約になりますが、「再熱除湿」は冷房の効果はなく、そして電気代が多くかかります。「再熱除湿」は、梅雨時などのジメジメしていて気温の低い時期に使う機能です。自宅のエアコンのモデルがどちらの機能に当てはまるか確認をした上で使ってください。
エアコンの節約でとても効果が高いのは、扇風機と併用することです。エアコンで冷えた空気は室内の下にたまるので、上向きの風で室内全体に冷風が行き渡るようにしてください。空気が循環することで体感温度も低く感じます。扇風機に使われる電気代は僅かですので、扇風機の併用でエアコンの設定温度を下げれば大幅に電気代を抑えられることができます。
ポイント
設定温度の下げすぎ注意・除湿モードは機能を確認・扇風機との併用
エアコンはつけっぱなしの方が得なのか
よく耳にする「エアコンはつけっぱなしの方が節約になる」と言うのは本当なのでしょうか。
実際、エアコンは起動時には非常に多くの電力を使い、室内の温度が一定になった後にはあまり電力を使いません。そのため短時間に電源を点けたり消したりすると電気代が多くかかるのは間違いありません。しかし、使う電力が下がるとはいえ電力は使われ続けます。長時間つけっぱなしにしていれば起動時の電力を超えてしまいます。
では、何時間だったらつけっぱなしの方が得なのでしょうか。
これは、条件によってまったく結果が違います。猛暑の日の木造の一軒家では、5時間まではつけっぱなしの方がお得だという実験があります。一方、マンションの場合は30分以上の外出では一度電源を消した方がお得という結果もあります。これは、マンションは気密性が高く室内の温度が一定に保たれやすいためです。
つまり、室内の温度と設定温度に大きく差があるときに電力が多くかかるということです。ですから、できるだけ室内の温度が高くならないの環境づくりは、節約にとって非常に重要なのです。
ちなみに運転モードは「弱」モードではなく「自動」モードにしましょう。自動モードで設定温度を維持する電力は非常に少ないです。
ポイント
室温と外気温の差が大きいほど起動時の電力がかかる。外出時は短時間ほどならつけっぱなしがお得。
まとめ
夏の電気代を大きく左右するのがエアコンの使い方です。使用時だけではなく、環境づくりから整え上手に節約していきましょう。
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