簡易ガスとは?

簡易ガスを知ろう!
普段みなさんが耳にするガスの種類は、都市ガスとプロパンガスがほとんどだと思いますが、この2つの違いは主に、成分・重さ・供給方法・熱量などがあります。

都市ガスは、ガスの配管を地下に作ってそのガス管を通り、利用者の家にガスが送られています。プロパンガスには供給方法がいくつかあります。
今回は主に、あまり聞きなれない【簡易ガス】について、他の供給方式との違いなどと一緒にご紹介します。

都市ガスとプロパンガスの違いの説明詳細はこちら

料金が安い理由!都市ガスとLPガス(プロパンガス)の違いを知ろう!

1.プロパンガスの供給区別

プロパンガスの供給方式は大きく分けると3つの種類

プロパンガスの供給方式は、【個別供給】と【集中供給、または導管供給】と【バルク供給】に分かれています。
主な供給方式の違いは下記となります。

個別供給

個別供給(ボンベ供給方式)は個別プロパンとも呼ばれ、家庭向けの最も一般的な形態になります。各家庭にプロパンガスボンベを設置する供給方式の事を言います。

集中供給・導管供給

ひとつの団地や住宅地に隣接したプロパンガス供給設備・貯蔵施設から、道路下に埋設された導管を経由し各世帯へガスを供給していきます。
供給規模と形態により、『小規模導管供給』と『簡易ガス供給』というものに分けられます。
一般的にまとめて『集中プロパン』と呼ばれる事が多いです。

バルク供給

一般家庭、店舗や集合住宅などの敷地内に設置された貯蔵容器(バルクやタンク)へバルクローリで直接プロパンガスを充填する供給方式です。

それでは、それぞれの供給方法について詳しく説明していきたいと思います。

個別供給

プロパンガスは一般的な戸建て住宅の場合、液体にしたガスをボンベに充填して各家庭に運び、家の外にガスボンベを置いて利用されています。ガス業者さんの場合、ガスボンベの事をシリンダーとも呼びます。

各家庭のプロパンガスの残量や使用量は、設置したガスメーターを使い、ガス会社がコンピュータで管理しています。
プロパンガスが切れる前にガスボンベの交換をする事が出来るので、利用者はプロパンガスの残量を気にする必要がありません。
ガス警報器とガス会社の管理システムがつながっている場合、警報機が異常を感知した時などは自動的にガスを遮断してくれます。

また、どの供給方法でもそうですが、ガスメーターには、ゴム管がゆるんで不自然に大量のガスが流れ出た時や、使用時間が異常に長い時、震度5程度以上の地震を感知した時などでも自動的にガスを遮断してくれます。

簡易ガス供給

簡易ガス供給は、70世帯以上のアパートやマンション、戸建て住宅が集まった団地などでプロパンガスを利用する場合に該当します。適用される法律はガス事業法となり、ガス料金はガス事業法に基づき、認可料金制となっています。

使用量は個別供給システムと同様、各世帯のガスメーターでカウントされます。
簡易ガスの詳細は後半で説明します。

小規模導管供給(集中プロパン)

前述で、『小規模導管供給』と『簡易ガス供給』をまとめて集中プロパンと呼ぶ事があるとお伝えいたしましたが、厳密に言うと『集中プロパン』は、70世帯未満のアパートやマンション、戸建て住宅が集まった小規模団地でプロパンガスを利用する場合に該当します。
(70世帯を超える場合は、上記の簡易ガス供給になります。)

引用元:LPガス読本(http://www.nichidankyo.gr.jp/toku/dl/ch07_06.pdf

バルク供給

バルク供給方式とは、一般的なガスボンベではなく、バルク(タンク)貯蔵と呼ばれる設備を使うことを言います。

元々バルク供給は、工場など大量のプロパンガスを消費する事業者向け供給方式として用いられていました。

1997年(平成9年)液化石油ガス法の改正により、一般家庭などでも供給できるようになり、従来の供給方式と区別するため【新バルク供給システム】(民生用バルク供給システム)とも呼ばれています。
プロパンガス使用量の計測は、各世帯に設置されたガスメーターでカウントする場合と、バルクローリに設置されたメーターで計算する場合があります。

バルク供給方式では、主に地下式と地上式の2種類があります。

地下に埋設することもできるので、1つのバルクやタンクの設備導入が必要ですが、従来のプロパンガスのボンベを何本も手配する手間がありません。

敷地内にすっきりと配置するので景観を損ねず、スペースも有効活用する事が出来ます。
形状も縦型や横型、容量も100kg、300 kg、500 kg~と種類が多く、設置場所に合わせて選択する事が可能です。
一度に大量のプロパンガスを輸送することができ、より安定した供給、配送の合理化、保安の高度化など多くのメリットがあります。

引用元:LPガス読本(http://www.nichidankyo.gr.jp/toku/chapter7/7_07.html

関連記事:バルク供給の容器や検査内容などはこちら

災害対応型バルク供給システム

また、バルク供給には、プロパンガスのバルク貯槽と、ガスホース・ガスメーター・圧力調整器、暖房機器・煮炊き釜・コンロ・発電機などの、燃焼・給湯・発電照明が可能なセットになった、災害対応型プロパンガスバルク供給システムと呼ばれるものがあります。

地震や津波などによる災害時に、電気や都市ガスなどの必要不可欠なエネルギーが遮断されてしまった場合を想定して、プロパンガスによるエネルギー供給を安全かつ迅速に行うことが可能なシステムとなります。料理やシャワーなど、お湯を使う事もできます。

引用元:日本LPガス協会(https://www.j-lpgas.gr.jp/kiki/balk.html

都市ガスは広域配管による集団供給なので、区域内の配管点検調査などが終了するまで、使用する事ができません。そのため、都市ガスの復旧には時間がかかります。
また、オール電化も、停電になると電気が使えなくなることはもちろん、シャワーでお湯を出す事も、やかんでお湯を沸かす事も出来なくなってしまいます。
送電線の遮断であれば、復旧に相当の時間がかかってしまいます。

プロパンガスは災害時などの緊急用のエネルギー源としても活用する事ができます。
プロパンガスによる供給方式は分散型エネルギーとなり、一時的にガス供給がストップしてしまった場合でも、配管等の調査点検が確認できればガスを使うことができます。
災害時ではすぐに供給を停止する事もできるので、二次災害の発生を防止する事が可能となります。また災害後も、迅速な点検や対応が可能で、比較的に早い復旧が見込まれます。

2.簡易ガスとは

それではここからは、簡易ガスについて詳しく説明していきたいと思います。
簡易ガスとは、都市ガスやプロパンガスのようにガスの種類ではなく、ガスの供給形態の1つを表しています。
簡易的なガス発生設備を設置し、その設備から各家庭へ配管を通じ供給されるガスのことを簡易ガスといいます。

簡易ガスは基本的に、一般家庭などに置かれているガスボンベより大型のボンベが設置されており、そのボンベにタンクローリーでガスが運ばれ充填・貯蔵されます。
そこから各家庭へ、都市ガスのようにガス管を通してガスが供給されています。

簡易な設備でガスが供給できるため、需要があればすぐに対応できるのが大きなメリットとされ、これまでにもガス導管網が発達していない地域(都市ガスが届いていない地域)において、大いに活用されてきました。

引用元:経済産業省(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/kihon_seisaku/gas_system/pdf/006_04_00.pdf

3.簡易ガスの特徴

一般的な戸建て住宅では、各家庭にガスボンベを置いてプロパンガスを使用していますが、団地やアパート・マンションなどの集合住宅の場合、各世帯、部屋ごとにガスのボンベを設置する事が難しいため、団地や集合住宅に適した供給方法となります。

70以上の世帯を1つの事業者が対応する

簡易ガスは、建物の建築段階で簡易ガスに決める事が一般的です。
ニュータウンや団地、集合住宅など70世帯以上の利用者が見込めて、簡易ガスにする事が計画的に予定されている住宅地などに設置されます。
まとまった利用者数を獲得できる事になるので、事業者側としても大きなメリットを持っています。

簡易ガスを供給するには、経済産業省の認可が必要

簡易ガス事業では、ガス発生設備や導管などを、経済産業省に定められている基準で設置する必要があります。

事業開始前にも検査があり、その検査に合格しなければ事業を始める事ができません。
検査に合格し事業を開始した後も、その基準を管理・維持する事が義務づけられています。
簡易ガス事業の開始や維持は、ガス主任技術者を選任、監視の下で行われます。

補足:ガス主任技術者

現場監督責任者として、ガス工作物の工事や維持・運用・保安管理を行います。
ガス主任技術者は、経済産業省令に定められた通り、ガス主任技術者国家試験に合格し、資格を保有している者から選出しなければなりません。
ガス工事を行う事業者は、有資格者を配置するよう法令に明記されています。

簡易なガス発生設備から導管を通じ供給されるもの

簡易ガス事業では70世帯以上の供給地点の近くに、簡易なガス発生設備を設置することで供給されます。簡易なガス発生設備とは、ガス基地で見られる丸いガスタンクほど大きくはなく、一般宅に設置されたガスボンベほど小さくはない、中型のガスタンクなどが設置されている事が多く、そこから地中に埋設された導管を通じて各世帯にガスを供給しています。
一般的には、プロパンガス基地からタンクローリーでガス発生設備にガスを運び、ガスタンク内にガスを充填、供給されます。

簡易なガス発生設備(特定ガス発生設備)

「簡易なガス発生設備は、高圧ガス保安法(昭和26年法律第204号)又は液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(昭和42年法律第149号。以下『液化石油ガス法』という。)に規定する規格又は技術上の基準に適合する容器(液化天然ガス用保冷容器を除く。)並びに当該容器内において発生するガスの集合装置及び当該容器に附属する気化装置(当該容器内又は当該容器に附属する気化装置内において発生するガスの成分に変更を加える装置を有するものを除く。)とする。」(施行令第1条)

引用元:経済産業省(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/kihon_seisaku/gas_system/pdf/006_04_00.pdf

簡易ガス事業の料金・安全面

簡易ガス事業では、ガス事業法に基づき保安面や料金、その他にも国から厳しい規制があります。

独占的な立場を利用して過度の利益を得ることが防止され、利用者の利益を保護します。
液石法に基づくプロパンガス販売事業は、料金規制は課せられていないため、プロパンガスの料金が使い始めは安かったのにいつのまにか高くなっていたというお問い合わせが大変多くあります。

簡易ガスには、料金についても経済産業省の認可が必要なため、ガス会社が勝手にガス料金を決めることはできませんので、気づいたら高くなるという心配はありません。
それぞれの供給区域によって差はありますが、各家庭にボンベを設置している個別プロパンに比べ、簡易ガスの料金は安く設定されています。

一般のプロパンガスは、各家庭にガスボンベを置いているので、各世帯に合わせて定期的なボンベの交換作業が必要になってしまいます。簡易ガスであれば、各家庭に行く手間もなく、1つのタンクにガスを補充するだけで済み、人件費などの削減ができるので、安い供給が可能となります。

同じ事業者、同じ地域内で、こっちの団地は安くて向こうの団地は高いという事などができません。

プロパンガスを導管で供給する事業では、一の団地における供給地点数が70世帯以上となる簡易ガス事業者には料金規制が課せられる一方、一の団地における供給地点数が 69世帯以下であるプロパンガス小規模導管供給事業の場合は、液石法に基づくプロパンガス販売事業として扱われ、料金規制は課されません。

4.簡易ガス事業

供給世帯数が70世帯以上の団地やマンションに供給する場合は、ガス事業法に定める簡易ガス事業というものになります。
供給先が69世帯以下の場合は小規模導管供給方式となり、プロパンガス販売事業に区分されます。
簡易ガス事業は、供給義務が課され、原則として認可を受けた料金、その他の供給条件での供給しか認められません。

プロパンガスか都市ガスのガス会社(事業者)が簡易ガス事業も行っており、簡易ガスのみを扱っている事業者はありません。

簡易ガス供給は、小規模導管供給とは違い、都市ガス事業者の既得供給区域内では原則的として設置することができません。

ガス事業法第2条第3項にて、簡易ガス事業は次のように定義されています。

ガス事業法に基づき許可を受けた簡易ガス事業者が、「一般の需要に応じ、政令で定める簡易なガス発生設備(『特定ガス発生設備』という。)においてガスを発生さ せ、導管によりこれ(※主にLPG)を供給する事業であって、一の団地内におけるガスの供給地点の数が70以上のものをいう。」(法第2条第3項)

引用元:経済産業省(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/kihon_seisaku/gas_system/pdf/006_04_00.pdf

一の団地とは?

プロパンガスによるガス供給では、簡易なガス発生設備(供給設備)から導管によりプロパンガス等を供給する利用者の数が70世帯以上になれば、ガス事業法による規制を受ける。
例えば、70世帯以上のマンションに一つの供給設備から導管供給を行えば、ガス事業法の規制を受けることは当然だが、ある一定範囲の区域内にある2つのマンション(40世帯と40世帯)に、それぞれ独立した供給設備と導管により供給する場合も、合計が70戸世帯になればガス事業法の規制を受ける。

引用元:経済産業省(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/kihon_seisaku/gas_system/pdf/006_04_00.pdf

つまり、ここで言う「ある一定範囲の区域」を、ガス事業法においては「一の団地」として定義されてしまいます。
元々、小規模導管供給で50世帯の供給を行っていた一の団地内に、同じ事業者が30世帯の供給を追加した場合は、合計80世帯となり、2つの建物が別であれ、簡易ガスと判断され、簡易ガス事業法の規制を受けてしまうという事になるそうです。

5.簡易ガスは変更できるのか?

個人の意思では、簡易ガス事業者から別の簡易ガス事業者へと切り替えるのは、極めて難しくなっています。

簡易ガスはガス設備から地中に整備した導管を通して、各世帯へと供給されます。
このうち、ガス設備はもちろん事業者の所有物となり、さらに各世帯へとつながる地中の導管もガス会社の所有物となります。もしもその地区の簡易ガス会社を別の会社へと変更する場合、それらの設備を丸ごと新しい事業者が買い取る必要性があります。
もちろん、売るか、売らないかの判断は所有している事業者の判断となりますので、通常で考えると、ガス会社が70世帯以上のまとまった顧客と自社で投資して整備した導管などの設備をわざわざ他社へと売り渡すという判断をするとは考えにくいといえるでしょう。

このように、合意が得られれば事業者を切り替えることは可能ですが、簡易ガス事業者を他の事業者へと変更することは実質的には不可能に近いと思われます。
仮にその事業者とお客様の間でなにかトラブルが発生したとしても、その場所で簡易ガスを利用し続ける限り、会社を変えられる可能性は少ないでしょう。

まとめ

プロパンガスはクリーンなエネルギーとして位置づけられています。

可搬性や貯蔵性にも優れており、一般家庭はもちろんの事、店舗業務用の厨房、暖房、給湯用熱源のほか、タクシーや貨物車の燃料など様々な用途で利用されております。

バルク供給では、災害時に最も適したエネルギー供給形態とも言われており、災害時のエネルギーをどう確保するかという問題に対して1番注目されている解決方法です。

この優れた対応能力が評価され、全国の学校や公民館などの公共施設、病院や介護などの福祉施設でもプロパンガス及び、バルクの導入、非常時における安定供給を取り入れる自治体、事業者が増加しています。

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