高圧ガス移動監視者は、車両を用いて高圧ガスを移動する場合に、その監視をするために必要な資格です。
法令により移動監視者による移動中の監視が必要とされています。
特定高圧ガス取扱主任者【講習】
充てん作業者【講習・再講習】
高圧ガス移動監視者 講習
高圧ガス製造保安責任者免状(冷凍以外)の所有者は資格要件を満たしています。圧縮ガス
・容積300m3以上の可燃性ガス、酸素
・容積100m3以上の毒性ガス
液化ガス
・質量3000kg以上の可燃性ガス、LPガス、酸素
・質量1000kg以上の毒性ガス
・圧縮水素スタンドの液化水素の貯槽に充塡する液化水素
特殊高圧ガス※ 移動する数量の多少に関係なく必要
※特殊高圧ガスとは、モノシラン、ジシラン、アルシン、ホスフィン、ジボラン、モノゲルマン、セレン化水素の7種類のガスをいいます。
移動の方法が「タンクローリー」「トラックなどによる容器のばら積み」のいずれの場合でも必要です。
高圧ガス移動監視者 講習内容
講義2日間
- 「法令」3時間
- 「学識と保安管理技術」11時間
高圧ガス移動監視者 出題傾向
-
高圧ガスの保安法
高圧ガスの定義
移動監視が必要な数量
高圧ガスの移動
計算問題(簡単)
物質の状態、アボガドロの法則など
液化ガスの特性
可燃性ガス・燃焼・爆発
可燃性ガスなど
毒性ガス
LPガス
特殊高圧ガス
高圧ガスの移動
充填容器の移動
タンクローリーの付属品など
各種容器
非常時の対応
高圧ガス移動監視者 合格基準
60パーセント程度高圧ガス移動監視者 講習料金
- 筆記試験:15,800円
高圧ガス移動監視者 講習日程・場所など
▼講習予定一覧https://www.khk.or.jp/qualification/examination_course/course_duty/index.html
年4回開催(全国15ヶ所程度で開催予定)
高圧ガス移動監視者 講習の申込
▼KHK本支部、一般高圧ガス関係団体へお問い合わせくださいhttps://www.khk.or.jp/qualification/examination_course/otoiawase/inq_01.html
高圧ガス移動監視者 過去問
問1
次の記述のうち、高圧ガス保安法の目的において、高圧ガスによる災害を防止するために定められている事項として正しいものはどれか。
- イ,高圧ガスの移動を規制すること
- ロ,民間事業者による高圧ガスの保安に関する自主的な活動を促進すること
- ハ,高圧ガスの製造を規制すること
1、イ 2、ロ 3、ハ 4、ロとハ 5、イとロとハ
正解 5
問2
次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,常用の温度において圧力が1メガパスカルとなる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって現にその圧力が1メガパスカルであるものは、高圧ガスである。
- ロ,常用の温度にあいて圧力が0.9メガパスカルとなる液化ガスであって現にその圧力が0.9メガパスカルであるもので、かつ、温度35度において圧力が0.9メガパスカルとなる液化ガスは高圧ガスである。
- ハ,常用の温度において圧力が0.1メガパスカルとなる圧縮アセチレンガスであって現にその圧力が0.1メガパスカルであるもので、かつ、温度15度において圧力が0.1メガパスカルとなる圧縮アセチレンガスは、高圧ガスである。
1、イ 2ロ、 3、イとロ 4、イとハ 5、ロとハ
正解 3
問3
タンクローリによる高圧ガスの移動に関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,容器に設けたバルブ又はコックには、開閉方向及び開閉状態を外部から容易に識別するための措置を講ずること。
- ロ,移動を開始するときは、当該ガスの漏えい等の異常の有無を点検しなければならないが、異動を終了したときは、その必要はない。
- ハ,後部取り出し式容器以外の容器にあっては、容器の後面と車両の後バンパの後面との水平距離が30センチメートル以上となるように当該容器が車両に固定されていること。
1、イ 2、ロ 3、イとロ 4、イとハ 5、ロとハ
正解 4
問4
高圧ガスの充てん容器等(液化石油ガス用のものを除く。)を車両に積載して移動する場合に関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,充てん容器等(内容積が5リットル以下のものを除く。)には、転落、転倒等による衝撃及びバルブの損傷を防止する措置を講じ、かつ、粗暴な取り扱いをしないこと。
- ロ,毒性ガスの充てん容器等には、木枠又はパッキンを施すこと。
- ハ,塩素の充てん容器等とアセチレンの充てん容器等は、同一の車両に積載して移動することができる。
1、イ 2、ロ 3、イとロ 4、イとハ 5、ロとハ
正解 3
問5
液化石油ガスの充てん容器等を車両に積載して移動する場合に関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,内容量が120リットルの充てん容器1本を車両に積載して移動するときは、当該車両の見やすい箇所に警戒標を掲げる必要はない。
- ロ,充てん容器等は、常に温度40度以下に保つこと。
- ハ,内容積が120リットルの充てん容器等を車両に積載して移動するときは、消火設備を携行しなければならないが、災害発生防止のための応急措置に必要な資材及び工具等を携行する必要はない。
1、イ 2、ロ 3、イとロ 4、イとハ 5、ロとハ
正解 2
問6
タンクローリにより質量5000キログラムの可燃性の液化ガスを移動する場合、運搬の経路、交通事情、自然条件その他の条件から判断して交替して運転させるため、車両1台につき運転者2人を充てなければならない場合は次のうちどれか。
- イ,1の運転者による1日当たりの運転時間が10時間で、そのうち最長の連続運転時間が2時間となる場合
- ロ,1の運転者による1日当たりの運転時間が8間で、そのうち最長の連続運転時間が5時間となる場合
- ハ,1の運転者による1日当たりの運転時間が6時間で、そのうち最長の連続運転時間が2時間となる場合
1、イ 2、ロ 3、イとロ 4、イとハ 5、ロとハ
正解 3
問7
圧力に関する次の記述のうち正しいものはどれか。なお、大気圧は標準大気圧とする。
- イ,面積1m2当たり1ニュートン(N)の力が均一にかかるときの圧力が1Pa(絶対圧力)である。
- ロ,4MPa(ゲージ圧力)と、4000kPa(ゲージ圧力)は等しい圧力である。
- ハ,1013Pa(絶対圧力)は、0Pa(ゲージ圧力)より高い圧力である。
1、ロ 2、ハ 3、イとロ 4、イとハ 5、イとロとハ
正解 3
問8
次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,温度と圧力が等しければ、同体積のすべての気体は同数の分子を含む。これをアボガドロの法則という。
- ロ,アボガドロの法則に従うと、すべての気体1kgは、標準状態でおよそ22.4Lの体積を占める。
- ハ,セルシウス温度273.15度は、絶対温度0Kと等しい。
1、イ 2、ハ 3、イとロ 4、ロとハ 5、イとロとハ
正解 1
問9
温度5度、圧力1MPa(ゲージ圧力)、体積100Lの気体がある。この気体を温度40度、体積20Lにした場合の圧力(ゲージ圧力)は、およそいくらか。ただし、この気体はボイルーシャルルの法則に従うものとする。
1、2.2MPa 2、3.1MPa 3、4.2MPa 4、5.2MPa 5、6.1MPa
正解 5
問10
液化ガスに関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,大気圧において、プロパンの沸点は酸素の沸点よりも高い。
- ロ,液化ガスを容器中から自然蒸発させて消費するときに、消費量が多い場合には液化ガスの液温が下がって圧力が下がり、ガスの発生量が減少することがある。
- ハ,プロパン、ブタンからなるLPガスの容器内の蒸気圧は、LPガスが同じ液組成で同じ液温度であっても、LPガスの量によって異なる。
1、イ 2、ハ 3、イとロ 4、ロとハ 5、イとロとハ
正解 3
問11
ガスの燃焼と爆発に関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,燃焼性による高圧ガスの分類において、酸化エチレン、メタンは可燃性ガスに分類される。
- ロ,分解爆発性ガスは、常温の容器中で支燃性ガスがなくても爆発することがあり、代表的なガスとしてモノシランやジシランなどがある。
- ハ,常温、大気圧の空気中において、プロパンの爆発下限界は、水素の爆発下限界よりも高い。
1、イ 2、ハ 3、イとロ 4、ロとハ 5、イとロとハ
正解 1
問12
可燃性ガスおよび酸素に関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,水素は、ガスの中でも拡散速度が大きく、すき間から漏れやすい。
- ロ,アセチレンの常温、大気圧、空気中の爆発範囲は、15~28 vol%である。
- ハ,酸素と一酸化炭素は、ともに支燃性ガスである。
1、イ 2、ロ 3、イとハ 4、ロとハ 5、イとロとハ
正解 1
問13
毒性ガスに関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,水素1体積と塩素1体積の割合に混合したガスは塩素爆鳴気といい、点火または直射日光により激しい爆発を起こす。
- ロ,アンモニアは、毒性ガスであるとともに可燃性ガスでもある。
- ハ,酸化エチレンは、空気より重い分解爆発性ガスである。
1、イ 2、ハ 3、イとロ 4、ロとハ 5、イとロとハ
正解 5
問14
LPガスに関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,工業用を含むすべてのLPガスは、においを感知できるように着臭してある。
- ロ,ガス状のLPガスは、空気と混合すると爆発性混合ガスになる場合がある。
- ハ,LPガスは、通常、容器内に液体の状態で充填して貯蔵または移動する。
1、イ 2、ハ 3、イとロ 4、ロとハ 5、イとロとハ
正解 4
問15
特殊高圧ガスに関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- イ,特殊高圧ガスは、いずれも可燃性ガスかつ毒性ガスで爆発範囲が広い。
- ロ,漏えいしている特殊高圧ガスが、発火して火災になっているときに消化すると、かえって危険性が大きくなることがある。
- ハ,特殊高圧がすには、常温では分解反応が起こらなくても、周辺の火災などで加熱されれば分解爆発に至るものがある。
1、イ 2、ハ 3、イとハ 4、ロとハ 5、イとロとハ
正解 5
その他資格記事
液化石油ガス設備士資格【試験・講習・再講習】
高圧ガス(第一種・第二種)販売主任者【試験・講習】
業務主任者・業務主任者の代理者【講習・再講習】
保安業務員・調査員【講習】
ポリエチレン管・配管用フレキ管の施工【講習】
プロパンガス業界で働くならこの資格を取ろう!
コメントを残す